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LED照明の選び方②

 本日はLED直管(これをLED蛍光灯と呼ぶ方もおられますね)について、蛍光灯器具に使われている蛍光管をLEDに交換する場合について書いていきたいと思います。

 大手メーカーさんのホームページを見てみると、蛍光灯器具をLEDに変更する場合は、「器具ごと交換しましょう」というのが一般的です。

 

 器具ごと交換するメリットは文字どおり器具ごと新品になるということが挙げられます。器具の形も逆富士型やトラフ型、笠付型などいろいろと選べます(下記写真参照)。

 

 そして器具ごと交換するメリットのもう一つ、、、

 下の器具を見て、「あれ、、、蛍光灯器具の場合は、蛍光管が1本(1灯式)のものと、2本(2灯式)のものがあったけど、LEDはかまぼこ型1本タイプしかないのかなぁ?!」と思われた方、さすがです!

 

 LEDを器具ごと交換する場合、蛍光管が1本タイプでも2本タイプでも、かまぼこ型の形状は同じで、同じ形状ではあるけども明るさのタイプがよりきめ細やかに選べるようになっています。

 例えば、、、通常の蛍光灯、FL40形と呼ばれる蛍光管1本の明るさは約2000lm(lm=ルーメン:明るさの単位※詳しくはLED照明の選び方①をご覧ください)で、2灯式になると2000lm×2本分なので明るさは約4000lmになります。

 これが、かまぼこ型のLEDでは、同じ形状なのに約2000lm、4000lm、2500lm、5200lm、3200lm、6900lm、10000lm(パナソニックのLEDベース照明)と様々な明るさが選べるんです!

 

 いままでの蛍光灯器具1灯式では少し暗い、2灯式では少し明るい、天井が高く2灯式でも暗い、などなど、、、いままでの照明で困っていた方には器具ごとLED照明に交換することで問題が解消されます!

 しかも広いオフィスやお部屋などでは、場所ごとに明るさの違う光源を選んだとしても、器具形状は同じなので見た目にもスッキリ!なんです。

 さらに、、、、、、調光機能や人感センサー付きの器具であれば、明るさを調整したり、時間によって自動的に明るさを制御することが可能です!

 オフィスや店舗で、始業前は半分の明るさで点灯、始業時間・オープン時間に全点灯、お昼休みは一部消灯、、、なんかもできちゃいます!

 

 器具ごと交換するメリットは、いままで出来なかったような使い方をお客様の使用用途によって、きめ細かく設定できるんです。

 

 ただし器具ごと交換する、ほとんど唯一のデメリットとしては、いろん機能が付くほど「金額が高くなってしまう」ということに尽きると思います。まだ蛍光灯をお使いの方で、LED照明に交換していない一番の理由は「費用がかかる」ということだと思います。

 

 「倉庫やあまり使わない小部屋の蛍光灯器具をLED器具に交換するのはもったいない」、「事務所やオフィスでもいまの蛍光灯器具の明るさで困らないから蛍光灯器具が壊れる(使える)まで交換する必要がない」などと思われている方も多いのではないでしょうか。

 

 確かにそのような場所で照明器具ごと交換してLED化することは費用がかかるので躊躇してしまいますよね。

 

 そのような場合には、いまの蛍光灯器具をそのまま利用して蛍光管をLED直管に変えてしまう方法があります!

 

 器具一体型の明るさのバリエーションにはかなわないものの、LED直管にも何種類かの明るさのバリエーションを販売しているメーカーもあり、いままでより明るくしたいという場合など、取り付け場所に応じて対応可能です。

 

   いまの照明器具を利用してLED直管に交換することのメリットは照明器具ごと交換するより初期費用を安くできることです!

 蛍光灯からLED照明に交換することで月々の電気代が安くなりますし、蛍光灯の寿命に比べ約4倍ほどLEDの方が長持ちしますので、その交換費用も安く済みますし、そのうえ地球環境にも良い、、、等など、長い目で見るとLEDに交換することのメリットはとても大きいのですが、それでもやっぱりLEDを導入時の初期費用はできるだけ安く抑えたいですよね。

 

 「それはめちゃくちゃ良い方法やな!」「まだ使えそうな器具を交換するのもったいないし」と思われた方は多いのではないでしょうか!

 

 それと同時に「え、でもそれって火災が起こったり、危険なんじゃないの?!」と思われた方もさすがです!

 確かにこのやり方の場合、過去に危険な状態になったり、実際に火事になったりすることがありました。

 ただしその多くは、間違ったやり方での交換なんです。

 

 いままでの蛍光灯器具を使い、LED直管に交換する場合、一般的には器具配線のバイパス工事が必要になります。

 蛍光灯器具内には、蛍光管を安定して光らせるための安定器というものが入っています。この安定器を経由させずに直接LED直管につなぐ配線に変えることをバイパス工事といいます。

 この工事が適切にできていない場合やLED直管ごとに決められた使用方法や用途が正しく守られていない場合などで、危険な状態や火事が起こったりしてるんです。

 なお、このバイパス配線工事は電気工事士の有資格者しか行えません!

 

 あと「工事なしで使えます」というLED直管などをよくネットショップなどで見かけますが、これもおすすめできません。

 バイパス配線工事をせずに使えるLED直管もあるのでしょうが、結局は照明器具内の安定器が故障してしまえば使えなくなりますし、工事なしOKのLED直管をつけることで余計な負荷が安定器にかかり、安定器の寿命を縮めてしまったり、危険な状態になってしまうことを引き起こす可能性があるからです。バイパス工事をせずに使用すると、ほとんどの場合消費電力の削減もあまり見込めません。

  

 ということで、いまの照明器具を利用してLED直管に交換することのデメリットは、「海外製を含め数多くのLED直管が発売されているので、どれを選んだら良いのか(安全なのか)分かりにくい」ということでしょうか。

 

 ただしこのデメリットは、信用できるLED照明のことをよく知った相談できる人がいれば、解決できそうですね!

 

 倉庫や小部屋、事務所やオフィス、マンションの内階段、工場、車庫など、天井面の見栄えを気にする必要がないような場所などは、かなりおすすめのLED化の方法です。

 

 最後に余談です。

 約10数年前のことになるでしょうか、某大手メーカーから出ていた工事なしで使えるというLED商品を私なりにかなりよく調べ(メーカに不明点を問合せまでしました!)実家の母にプレゼントしました。

 結果、、、一年程でLEDは点灯しなくなり、照明器具自体も壊れてしまい、散々な目にあいました。

 プレゼントした私の責任もあるので、メーカーに電話して使用方法やLEDの点灯方法など事前に聞いていたことも含め詳細を尋ねましたが、結局納得のいく答えは得られずじまいでした。

 そのメーカーの製品には問題がなく、こちらの照明器具の寿命が原因だろうという結論で、もちろん返金もありませんでした。

 ただ、そのメーカーはいまその商品(工事なしで使えるLED)を販売していません、、、

 

 LED専門家(自称w)でもこのような失敗がありますし、他にもまだまだ苦い経験をしてきたこともあります。

 

 しかし、いままでの様々な現場で得られた知識と経験から、こんな場合には、、、こんな場所なら、、、ということをみなさまにお伝えできることがたくさんあります。

 LEDのことならどんなことでも構いません、みなさまのご希望をぜひミイダスベースにご相談ください!(^^)!

 

 

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